2018年高校剣道選抜大会をうらなう③

 

明豊 (大分県)

2016年に創部されたばかりの剣道部だが、かつて日田高校をインターハイ優勝に導いた名将・岩本監督に率いられて高校剣道界の台風の目となりつつあるのが明豊だ。

創部時に1年生だった面々も今年で3年生、最後の年を迎える。中尾、武蔵、釘宮らを中心に今年こそ狙うは全国の頂点。選抜のトーナメントでは1回戦から強豪・東海大札幌と当たることになっており、厳しい戦いが予想される。しかし、1年生時から試合に出ずっぱりであった明豊レギュラー陣の経験と実力をもってすればベスト4に食い込むことは十分に可能であるとMaruoは考えている。

明豊剣道部について詳しくはこちら!

明豊高校、破天荒ルーキー達の集大成 (高校剣道)

2018.03.13

 

東海大札幌 (北海道)

多くのスター選手を輩出してきた北日本を代表する強豪校

元々は東海大学付属第四高等学校という校名で剣道界では ”東海大四” として名を知られていたが、2016年に校名が東海大付属札幌高等学校に変更となった。

なのでMaruoのようにいまだに東海大札幌と聞くとちょっと違和感を感じる剣道ファンも多いはず。

 

全日本選手権を制するなど日本を代表する剣豪であった栄花直樹 (北海道警) は東海大四の卒業生。また、現在同じく北海道警に奉職している安藤翔も東海大四の大将を務めていた。安藤は高校卒業後、国士舘大学に進学し全日本学生個人・団体共に優勝するなど輝かしい実績を残す。

また、昨年の全国警察剣道選手権を優勝、世界選手権のメンバーに選ばれるなど、まさしく昨今の剣道界を代表する剣道家となっている。

それ以外にも、2011年インターハイ準優勝・尾野、高校卒業後中大に進学し活躍した大型上段・三上などを輩出した。(ちなみに三上は中大在学中に格闘家に転身したという珍しい人物)

さて、今年の東海大札幌は県内で無類の強さを誇る。1月に行われた選抜県予選、東海大札幌は団体優勝に加えて、個人戦も優勝・青木、準優勝・春木、3位・とまさしく総なめ。

レギュラー陣の中でも特に青木の剣道は素晴らしい。立派な体格から力強い剣道を展開し、水戸葵陵の岩部とも互角に渡り合える実力者だ。青木は東京の名門・東松館の出身。小川 (現九州学院レギュラー)や大平 (現佐野日大大将)らと切磋琢磨し、高校では自らを更に鍛えるため北の大地を選んだ。

選抜では1回戦から大分の明豊と対戦する。

前述の通り明豊は非常に経験豊かな精鋭集団。東海大札幌にとっては早速の山場である。

どちらかが1回戦で散ってしまうのは非常に残念であるが、特に明豊・中尾 VS 東海大札幌・青木の大将戦は非常に楽しみである。

 

西陵 (長崎県)

長崎県と言えば、長年全国屈指の強豪として知られる島原高校の天下。

しかし今年1月に行われた選抜長崎県予選ではなんとなんと西陵が9年ぶり3回目の優勝を果たし、西陵の楠本が最優秀選手に選ばれた。

この県予選では予選トーナメントを勝ち上がった西陵、島原、佐世保北、長崎日大による決勝リーグが行われ、西陵が島原にも2-1で勝ち無敗の3勝を上げて堂々の優勝を飾った。

今年の西陵は強いらしいぞ・・・

そう噂が高校剣道ファンの間で流れ始めたのはこの頃だ。

西陵の中心メンバーは楠本(玖島中出身)、山口(諫早中出身)、古里 (雄心舘出身)ら。山口大河は諫早中時代に全中個人ベスト8に入った。

2月に行われた九州選抜大会では準々決勝で優勝校の福岡大大濠と対決し、残念ながら0-4で敗れた。

さて、今度の選抜では西陵はベスト8には上がれるのではないかと思う。大濠戦では残念な結果になってしまったものの、島原など強豪が揃う長崎県で結果を出し続けられる実力はフェイクではない。

ベスト4に進出するためには大濠や水戸葵陵などの勝者を破る必要があり、相当に厳しい戦いが予想される。

 

島原 (長崎県)

島原は昨年10月の長崎県中地区新人大会で島原中央に敗れ2位。個人では黒川が優勝、若杉前田が3位に入り面目を保った。11月の長崎県新人大会では佐世保北に敗れまさかの2次リーグ敗退。1月の選抜県予選では西陵に優勝をさらわれた。(選抜本選出場権は辛くも獲得)

中々良いスタートを切れていない島原だが、島原は毎年スロースターターである。元々、他の強豪校と比べて中学時に全国的に実績のある選手ばかりを揃えているわけではない島原。そのため序盤は他校に後れを取ることが多いが、渡邉孝経監督の基礎を徹底的に鍛える稽古により春先にかけて各選手が驚くような成長を遂げてくる。

ちなみに島原は毎年のように「今年の島原は弱い」と言われるのだが、蓋を開けると毎年全国大会で優勝争いに食い込むチームに仕上げてくる。島原が常に高校剣道界の「ビッグ3」に数えられるのもそのためだ。

とは言え、現状でも、上記の3名は全国トップレベルの実力者だ。特に黒川はこの世代のトップを走ってきた選手。

島原の剣道が花開くのは例年通りいけば今夏の玉竜旗やインターハイ。黒川をはじめ彼らの更なる成長を楽しみにしたい。

 

桐蔭学園 (神奈川県)

桐蔭学園が前回全国の頂点を制したのは2012年の新潟インターハイ。先鋒から神野、田中、村上、加納、平井という、他校から見ればチートのような豪華メンバーでトーナメントを圧倒的強さで勝ち上がり決勝も福岡第一を5-0と完勝、ぶっちぎりで優勝した。

その後は全国の舞台で名門・桐蔭らしい活躍が出来ていないものの、メンバーは依然として充実している。

高橋は秋田山王中出身で東北チャンピオン。南波は潮田中出身で重黒木祐介 (九州学院) や志良堂 (佐野日大)らと全中団体優勝を果たしたメンバー。磯崎は関東個人2位  (ちなみに決勝では潮田中重黒木に敗れている)。

昨年12月の新人戦では南波賢人が個人優勝、高橋と磯崎が3位入賞。1月の選抜神奈川県予選では同県の実力校である東海大相模や弥栄らを押さえ優勝。決勝では東海大相模に1勝も許さない戦いぶりだった。

一方で全国の強豪が集う若潮杯では残念ながら予選リーグ敗退と、まだまだ調子が上がってきていないようにも見える。

ここ数年、以前と比べて関東勢の元気がない。東京の高輪高校がスポーツ推薦を取りやめたことも大きく影響しているのだが、関東出身者としてはぜひ桐蔭学園には今一度頑張ってもらいたい。

 

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