永遠のライバル!福岡大大濠と東福岡 (高校剣道)

 

福岡大付属大濠高等学校

そして

東福岡高等学校

 

高校剣道ファンでこの2校を知らない者はいないだろう。

全国屈指の激戦区福岡県を代表する、いや高校剣道界を代表する超強豪校である。

2月10,11日で行われた九州高等学校剣道大会の決勝戦はこの両校で行われ、大将戦を制した福岡大大濠が優勝を決めた。

 

ブロックについて

さて、両校の因縁について説明する前に福岡県剣道を語る上で欠かせない “ブロック制” について説明しておきたい。

福岡県の高校は “北部・筑豊ブロック”、”中部ブロック”、”南部ブロック”のいずれかに所属しており、福岡県大会に進むためにはこのブロック大会で上位の成績を収めることが求められる。このブロック大会は言い方を変えれば、地区大会である。

各ブロック毎に有力校を纏めた表が下記の通りだ。

ブロック名 高校名
北部ブロック 嘉穂、小倉、鞍手、自由ヶ丘など
筑豊ブロック
中部ブロック 福岡大大濠、東福岡、筑紫台、福岡第一、
福岡舞鶴、福工大学城東など
南部ブロック 八女、久留米学園、久留米商業、西日本短期など

 

校剣道にあまり馴染みのない方にはピンと来ないかもしれないが、これだけの実力校が同じ県に集まっているとは福岡県恐るべし、といったところ。福岡大大濠や東福岡は言わずもがな、福岡第一や筑紫台など全国の舞台で躍進できる高校がゴロゴロしている。現に福岡第一は平成24年の新潟インターハイ団体で決勝に進出しており、当時の大将であった井出は個人優勝も果たしている。また、毎年福岡マリンメッセで開催され高校剣道の”4大大会”の一つとされる玉竜旗では、他県のインターハイ常連校が地元福岡の高校 (全国的には無名) に惨敗する光景は全く珍しくない。その光景を目にするたび我々は福岡の恐ろしさを再認識するのだ。

さて、本題に戻ると、御覧の通り福岡大大濠と東福岡は県が同じだけではなくブロック大会でも同居しているのである。これは剣道ファンにとっては大きな損失である。なぜなら、福岡大大濠と東福岡は共に全国トップクラスの実力を持っているにも関わらずほとんどの場合どちらかは全国大会でその雄姿を見ることが出来ないからだ。

これは野球に例えると、全国クラスの大阪桐蔭と履正社が毎年どちらかしか甲子園に行けない事を高校野球ファンが嘆くのによく似ている。しかし、剣道の場合更にタチが悪いのは、ブロック大会の序盤で両校が激突する場合、どちらかは “県大会にすら” 出場できない可能性があるのだ!

 

両校の戦績

さて、今年の両校の戦いはどうなっているだろうか。

結論から言うと、この記事を書いている2月12日の段階において福岡大大濠が全ての公式戦で勝ちを収めている。直近では冒頭で述べたように2月10,11日で行われた九州高等学校剣道大会の決勝戦は東福岡との大将戦を制した福岡大大濠が優勝を決めた。

    優勝 準優勝
11月 中部ブロック新人剣道大会 福岡大大濠 東福岡
12月 福岡県高等学校剣道新人大会
(兼・選抜剣道大会県予選会)
福岡大大濠 東福岡
2月 第34回九州高等学校剣道大会 福岡大大濠 東福岡

 

くもまぁこのようなペースで決勝を同じ顔合わせでやるものだと思うが、東福岡からすれば福岡大大濠はまさしく目の上のタンコブ、特に昨日九州高等学校剣道大会の決勝にやっと上がってきたと思ったら同県のライバルにまたも大将戦の末 優勝旗をさらわれ、その悔しさは想像を絶するものだったに違いない。

今のところ大濠に完敗を喫しているとはいえ、東福岡の戦力が劣っているかといえば全くそんなことはない。

実は東福岡のレギュラー、去年から殆ど変わっていない。唯一変わったのは中堅を務めていた3年生・新井が引退し2年生の菊地が入ったことくらい。福岡十生館出身の中山が大将を1年生時から務めており、和田、原、樋口もそのまま。昨年3月の全国選抜ではほとんど1年生主体ながらも予選トーナメントを勝ち抜き見事ベスト4。(準決勝で寒川率いる水戸葵陵に敗退) 更に玉竜旗ではまたもベスト4まで勝ち進み、大会連覇を成し遂げた九州学院の前に力尽きた。1年生からレギュラーをはっている東福岡の面々は全国でも1,2を争う高い実戦経験を持つチームだと言える。

新チームが昨年秋に発足してから団体戦では大濠の後塵を拝している東福岡だが、試合内容では肉薄している。

11月の中部ブロック大会では大将の中山が大濠の大将・木島からコテを奪い一本勝ち。(試合は1-3で敗戦) 12月の新人戦は前3人が引き分けるも副将・原、大将・中山がそれぞれ1本負けを喫し敗戦。しかし個人戦では樋口が気を吐き見事個人優勝を果たした。(同個人戦でチームメートの原は8位入賞、大濠大将・木島は3位入賞)

先日の九州高等学校剣道大会で絶対王者の九州学院を準決勝で下し勢いに乗る福岡大大濠は東福岡との決勝で先鋒・井上 (護国少年剣道部出身)、次鋒・濵地 (元岡中出身)、五将・池田 (如水館出身) が立て続けに勝利し早くも王手をかける。しかし東福岡もこのままでは終わらない。経験豊富な2年生、中堅・菊池、三将・樋口、副将・原が今後は3連勝しかえし得本数で逆転する。大将の中山が木島と引き分ければ東福岡が優勝。しかし中山、12月の新人大会で木島に敗れた記憶が脳裏をよぎったか中々思い切った技が出せない。一方勝つしかない木島はこれでもか!と思い切った技を繰り出してくる。結局、勝負は木島がメンを二本奪い勝利、大濠の優勝が決まった。

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今後の戦いをうらなう

新人大会(兼・選抜剣道大会県予選会)で優勝した福岡大大濠は3月に愛知県で行われる全国選抜に出場する。そこで全国の猛者と試合を通して実戦経験を更に積んで帰ってくるだろう。これは東福岡メンバーにとっては非常に悔しいことに違いない。前述したように両校の戦力はほぼ拮抗している。もう一度同じメンバーで九州高等学校剣道大会の決勝を行えば勝敗が変わる可能性は十分にあるはずだ。キーポイントは当然かもしれないが両校大将の中山と木島

成長の早い高校生のこと、半年と言わず2,3ヵ月で力関係が逆転したり目を疑うほど大化けすることもしばしば。今後の両校選手達の活躍と成長を楽しみにしつつこの熱いライバル関係を見守っていきたい。

九州大会決勝の動画はこちら!

 

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