打倒・九州学院なるか? 東海大星翔 (高校剣道)

 

今回は絶対王者・九州学院を脅かす存在である、東海大星翔について語っていきたい。

 

九州学院の勢い、衰えず

 

九州学院、近年の高校剣道界の頂点に君臨する絶対的存在

いや、その影響力は高校剣道に留まらず多くのOBが警察、実業団、大学で大活躍している。

昨年も高校剣道の4大大会のうち、選抜、玉竜旗、インハイ個人を制しその圧倒的実力を知らしめた。3年生が引退してからも大将・重黒木祐介を中心に12月の青龍旗と若潮杯で優勝、1月20日(土)・21日(日)熊本県選抜剣道大会県予選会でも団体優勝を果たし、3月下旬に愛知県で行われる全国選抜大会への切符を獲得した。(追記:九学は見事、6連覇を達成した)

ちなみに選抜県予選で九学は何と18連覇中、まさに熊本県は九学の天下だ。

古くから九州は剣道が盛んな地域である。その中でも特に熊本県は全国屈指の強豪校である九州学院中学高森中学を中心に数えきれないほどの強豪選手を生み出してきた。高校でも九州学院の陰に隠れてはいるが鎮西、阿蘇、阿蘇中央、八代東、東海大星翔など全国で戦っても全く遜色ないであろう実力校がひしめく。その中において18連覇が如何に凄まじい記録であることか。

連勝街道をまい進する九州学院、その勢いは今後しばらく衰えることはないだろう。インハイ個人優勝の岩切、同3位の長尾和など3年生が抜けた後の布陣も実に豪華。重黒木(潮田中)、小川(関中)、深水、福田、渡邊(いずれも九学中)、池内(西和中)などのレギュラー陣はいずれも中学時代全国トップレベルで大活躍した面々。その下の1年生・相馬(九学中)、岩間(西和中、和歌山砂山少年剣友会)も今年1月に行われた第36回熊本県高校学年別剣道選手権1年生の部でワンツーフィニッシュを達成。同世代では全国トップクラスの実力である。

再び選抜の頂点に立てるか 絶対王者・九州学院 (高校剣道)

2018.03.13

 

東海大星翔・櫻井選手

そんな九学の天下に風穴を空けるかもしれない存在が東海大星翔・櫻井だ。

櫻井は熊本の西山中出身で中学1年時から熊本県学年別の個人戦で優勝するなど名前を知られた存在だった。

昨年7月に行われた2017年インターハイ熊本県予選、九学の岩切・長尾、鎮西の大村ら3年生が上位を占める中、櫻井は2年生にして6位入賞。東海大星翔に櫻井ありを他校に知らしめた。

11月に行われた熊本県高等学校剣道新人大会。新チームの現在地を測るうえで重要な大会である。櫻井は準々決勝で九学大将の重黒木と対戦、惜しくもコテで敗れた。重黒木はその後も準決で人吉高・永江、決勝で阿蘇中央・峯を破り見事優勝、九学大将の面目を保った。熊本県における九学の立ち位置を考えればこれはある意味「順当な結果」だったと言えるだろう。

問題は団体戦である。九学は順当に阿蘇中央、八代東を圧倒的大差で下し決勝進出。

決勝の相手は東海大星翔。誰もが九学の勝利を疑わなかったはずだ。

予想通り九学は先鋒がまず一本勝ち。副将も一本勝ちしたが東海大星翔は五将が一本勝ちして大将戦の前に2-1で九学リード。東海大星翔は大将の櫻井が一本勝ち以上しなければ負け。九学の大将は言わずもがな世代トップを走る重黒木だ。

試合開始30秒、櫻井が惜しいメン!重黒木が上手く躱し一本ならず。

お互いに様子を見つつ鋭い技を打ち込む。

試合が動いたのは試合開始から1分40秒。

鍔競りから距離が中途半端になったところで櫻井が引きメン!一本!

オオォーー!! 会場が沸く。

これで勝負は振り出しに戻った。

このまま櫻井が一本勝ちなら代表戦。二本勝ちすれば東海大星翔の大逆転。

重黒木も必死だ。全国制覇を狙う九学の大将としてこんなところで負けるわけにはいかない。プレッシャーがかかったか。動きに少し迷いが見える。

分、櫻井が飛び込みメン!惜しい!一本はならず。

まさか東海大星翔が勝つのか・・?会場の雰囲気が変わり始める。

互いに惜しい一本は出るもののそのまま試合終了の笛。

代表戦は重黒木と櫻井の再戦。

九学大将の意地、重黒木が猛攻を見せる。

メン!飛び込んでコテ!一本にはならない。

そして試合開始から一分ほど経った時、重黒木の動きが止まった一瞬。

櫻井が狙いすました引き逆ドウ!!

バッチィーーーーン! 一本!

会場は大盛り上がり!

重黒木、天を仰ぐ。呆然とする九学メンバー。

見事、東海大星翔が代表戦を制し優勝を決めた。

久々に県内での優勝を逃した九学、悔しさは想像を絶するものがあったろう。

 

東海大星翔、全国の舞台へ

1月に行われた第36回熊本県高校学年別剣道選手権。

個人戦上位を九学が独占する中、櫻井は準々決勝で九学池内暢斗をメンメンの二本勝ちで撃破、ベスト4に進出した。

新人大会代表戦の悪夢が九学メンバーの脳裏をよぎったかもしれない。

準決勝の相手は同じく九学の副田(白雲練成会出身)。Maruoの知る限り副田は団体戦の補欠にも登録されていない選手。レギュラーである池内が敗れた相手には流石に分が悪いかなと思っていたら何と相メンで副田が勝利!副田の剣道はどことなくかつて九学をインハイ優勝に導いた大将・真田に似ている気がする。

決勝は結局小川との九学対決となり小川が優勝。

月下旬に行われた熊本県選抜剣道大会県予選会では九州学院・東海大星翔両校共に決勝リーグに進出。九学が優勝、東海大星翔は準優勝で3月下旬の全国選抜大会への切符を手にした。東海大星翔としては創部以来初の全国大会出場。

長年、熊本県の2番手は鎮西高校と言われてきたが、今年に関して言えば間違いなく東海大星翔だろう。団体で言えば全国屈指の実力者が揃う九学に分があるとはいえ櫻井だけで言えば勝負はほぼ五分、また番狂わせを見せてくれるに違いない。

インターハイまで九学 VS 東海大星翔・櫻井の戦いはより一層面白くなりそうだ。

また、全国選抜での東海大星翔の躍進も期待したい。

 

試合動画はこちらから↓

 

 

 

 

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