今年の剣道大会の予定をまとめてみた

 

今回はMaruo自身の復習もかねて、今後の主要剣道大会予定を確認していきたい。この記事を読まれているあなたも試合観戦の参考にしていただければ嬉しい。

まず、予備知識として剣道界には全日本剣道連盟全日本剣道道場連盟という大きな剣道団体がある。

全日本剣道連盟剣道、居合道及び杖道を統括する団体で広くこれらの武道の普及や人材育成に取り組んでいる、言わば剣道をはじめとする武道のボス的存在。とはいえ、剣道連盟が「主催」している大会は実はかなり少なく、今現在は日本最高峰の大会である全日本剣道選手権大会をはじめ9つのみ。ほとんどの大会は「共催」「後援」というかたちで実際に主導して大会運営をしているのは各カテゴリーの剣道連盟 、例えば、全国高等学校体育連盟剣道専門部とか地域別の九州剣道連盟などだ。

全日本剣道道場連盟はその名の通り日本の道場を総括する組織で、毎年道場対抗の大会を開催している。よく剣道ファンの間で「道連」という言い方をするが、これは道場連盟のこと。

また、これ以外にも単体の道場が主催する大規模な大会⇒ 福岡県・神武館神武館旗争奪少年剣道個人選手権大会水戸東武館全国選抜少年剣道錬成大会 (通称、“水戸大会”)などもある。

 

さて、大会予定について月ごとに見てみよう。今年後半に開催される予定の大会はまだ日程が決まっていないものもあるようだ。

 

4月

4月15日(日) 第16回 全日本選抜剣道八段優勝大会 (於:愛知県・中村スポーツセンター)

4月29日(日) 第66回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会 (於:大阪府・エディオンアリーナ大阪)

 

宮崎正裕教士八段をはじめ日本最高峰八段の達人が揃う全日本選抜剣道八段優勝大会。そして都道府県対抗の全日本都道府県対抗剣道優勝大会が4月に行われる。この都道府県対抗戦は職業別、年齢別に県内のトップ剣士で構成される7人制の団体戦。先鋒の高校生(三段)から基本的に後ろにいくにしたがって年齢が上がっていく布陣となる。

詳しい出場選手資格は下記の通り。

出場選手一覧は全日本剣道連盟のHPから確認できる。この大会、出場するのは一流選手ばかりなので選手一覧を見ているだけで実に面白い。

細かい説明は割愛するが、やはり福岡県は先鋒から木島飛翼百田尚眞西村龍太郎冨田剣太郎國友鍊太朗小野公次蓮尾孝幸という例年通りの豪華メンバー。北海道も青木一真山田凌平對馬良祐上村章太郎安藤翔野口尊栄花直輝と豪華さでは負けていない。かつ、監督が古川和男範士八段というのも恐ろしい。ちょっと面白いのが熊本県。先鋒から重黒木祐介、近藤祐世、村冨聖気、乄一司、西村英久、甲斐永吉、井上誠一というメンバーは実に7人中4人が九州学院の出身だ。近年、剣道界を席巻しまくっている九州学院勢、この大会でも九学の強さを示せるか楽しみだ。

 

5月~6月

6月上旬 第60回関東実業団剣道大会 (於:東京都:日本武道館)

4月~6月 各都道府県全国大会予選

春過ぎから全国道場少年剣道大会、全国中学校剣道大会、インターハイなどの全国大会に向けた県予選が開始される。

 

7月

7月14日(土) 第10回 全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会 (於:東京都・日本武道館)

7月24日(火) 第53回全国道場少年剣道大会 小学生の部 (於:東京都・日本武道館)

7月24日(火)〜2017年07月29日(日)玉竜旗高校剣道大会 (於:福岡県・福岡マリンメッセ)

7月25日(水) 第53回全国道場少年剣道大会 中学生の部 (於:東京都・日本武道館)

7月××日 全日本学生剣道選手権大会 (於:東京都・日本武道館)

     全日本女子学生剣道選手権大会   (於:東京都・日本武道館)

     第65回全日本学生剣道東西対抗試合

 

夏を迎え、学生剣道は最も盛り上がる時期に突入していく。昨年の全国道場少年剣道大会は小学生の部で愛知県の洗心道場、中学生の部で九好会(=九州学院中が道場大会に出る際の道場名) が優勝。今年もまた洗心道場九好会、如水館、東松舘昭島中央剣友会、今宿少年剣道部、須恵剣友会、練兵館、いばらき少年剣友会、解脱錬心館などの熱い戦いが見られるだろう。

大学剣道最高峰の個人戦が行われるのも例年7月頃だ。10,11月頃に行われる大学生最後の団体戦である全日本学生剣道優勝大会に先立ち行われる全日本学生剣道選手権は昨年鹿屋体育大学の牧島凛太郎 (島原高出身)が優勝。この大会では筑波大学1年生の星子啓太 (九州学院高出身)が3位入賞を果たして周囲をあっと言わせた。今年はどんな活躍を見せてくれるだろうか。

高校剣道の玉竜旗も絶対に見逃せない。高校剣道最高の舞台はインターハイとされるが、剣道界有数の出場選手/学校数と勝ち抜き戦という特徴から玉竜旗への想いが最も強い高校剣士も多い。開催場所が福岡県であることもあって、特に地元九州の少年剣士達にとって玉竜旗へのあこがれは相当なものだ。さらに言えば、インターハイ県予選で敗れ本選出場がかなわなかった高校剣士にとって予選のない玉竜旗は高校生最後の大舞台。

2013年、インターハイ出場権を逃した福岡大大濠は並々ならぬ決意で玉竜旗に臨み、大将の梅ヶ谷翔「伝説の11人抜き」を達成して優勝したことは剣道ファンの記憶に新しい。

 

8月

8月03日(金) 第60回 全国教職員剣道大会 (於:大阪府・岸和田市総合体育館)

8月09日(木) 〜 年08月12日(日) 第65回全国高等学校剣道大会 (於:三重県・三重県営サンアリーナ)

8月17日(金) 全国少年剣道優勝大会  (於:福岡県・神武館道場)

8月18日(土)  神武館旗争奪少年剣道個人選手権大会 (於:福岡県・神武館道場)

8月22日(水) 〜 08月24日(金) 第48回全国中学校剣道大会 (於:岡山県・岡山市総合文化体育館)

 

8月は学生剣道が最も盛り上がる時期だ。中学生は全国中学校剣道大会=全中、高校生は全国高等学校剣道大会=インターハイという3年最後の大会が行われ、学生たちが自分達の2年半の全てを出し切って戦う。例年、ここで数々のドラマが生まれてきた。男子で言えば、昨年の全中は九州学院が団体優勝、個人戦も荒木京介、平尾尚武の二人がワンツーフィニッシュを果たし、まさに「九学のための全中」であった。高校は清家羅偉擁する古豪・高千穂高校が久々の優勝を果たした。個人戦は九州学院高の岩切勇磨が佐野日大2年生・大平翔士との延長戦を制して優勝。印象深かったのはその決勝後だ。試合が終わるやいなや、チームメイトのもとに駆け込む岩切。待っていたのは泣きじゃくりながら岩切のインハイ個人優勝を祝福する九学の面々だ。絶対王者としてのとてつもないプレッシャーの中、共に戦い抜いてきた彼らの固い団結力が垣間見えた。

 

 

9月

9月02日(日) 第64回 全日本東西対抗剣道大会  (於:宮城県・仙台市青葉体育館)

9月23日(日) 第57回 全日本女子剣道選手権大会 (於:長野県・ホワイトリング 長野市真島総合スポーツアリーナ)

9月23日(日) 第36回 全国道場対抗剣道大会(団体戦) / 全国道場少年剣道選手権大会(個人戦) (於:愛媛県・愛媛県武道館)
(第43回小・中学生男子の部)
(第36回小・中学生女子の部)

9月17日(月) 第61回全日本実業団剣道大会 (於:東京都・日本武道館)

9月上旬 全国警察剣道選手権大会 (於:日本武道館)

昨年の全日本実業団男子は足達翔太擁するパナソニックES本社が優勝。今年は連覇を狙うパナソニックに東レ、富士ゼロックスらが対抗する構図になるだろう。

 

10月、11月

10月 第65回全国警察剣道大会 (於:東京都・日本武道館)

10月~11月頃 第66回全日本学生剣道優勝大会 (於:東京都・日本武道館)

       第37回全日本女子学生剣道優勝大会 (於:愛知県・春日井市総合体育館)

11月03日(土) 第66回全日本剣道選手権大会 (於:東京都・日本武道館)

 

さて、10月に入ると大学生剣士たちの引退が近づいてくる。大学生最後の団体戦、全日本学生剣道優勝大会が行われるのだ。昨年、男子団体でキラリと光ったのが別府大学の躍進だ。創部4年目という新興勢力ながら岩本貴光総監督の名指導のもと塩野海風を中心に結束した別府大学は同校初のベスト4進出。準決勝で筑波大学に敗れたが、大将戦で塩野が筑波大将の筒井を破る金星を挙げた。筑波大学と鹿屋体育大学の決勝戦は全員引き分けで代表戦に。筑波:筒井、鹿屋:真田の代表戦は筒井が得意のメンを奪って日本一を奪還した。

そして注目したいのが全国警察剣道大会。プロリーグのない日本剣道にとって警察の特練が剣を磨くには最高の環境だ。各都道府県警察の精鋭剣士たちが集うこの大会は全日本剣道選手権に勝るとも劣らない日本最高峰レベルの大会と言っていい。近年は大阪府警の強さが圧倒的でこの大会も3連覇中、今年は警視庁や神奈川県警、北海道警がどこまで食い下がれるかが肝だ。さらに9月上旬に行われる警察大会の個人戦は1本勝負のトーナメント。1本取られれば次はないという非常に緊張感のある試合を見ることが出来るのでオススメだ。

 

さて、冬に差し掛かると冬の公式大会はなくなり、翌年の春に大輪の花を咲かせるための厳しい冬稽古の時期に突入する。そして雪が解ける頃にはまた多くの剣士が彗星のごとく現れ、新たな剣道の歴史を作っていくのだ。

 

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